日本国尾辻 秀久|おつじ ひでひさ|
活動履歴

メールお問い合わせはこちらから

尾辻秀久 尾辻秀久HOME プロフィール 政策・理念 活動履歴 ライブラリ お問い合わせ
尾辻秀久

■戦没者遺族

参議院予算委員会での関連質問(抜粋)平成12年9月29日

○尾辻秀久君
 私の持ち時間があと二分でありますから、思うことを述べさせていただきたいと思います。
 戦没者遺族の心情であります。
 私の父もさきの大戦で散っていきました。国は、お国のためだ死んでくれと言ったんです。そして、死んだら靖国神社にお祭りをして国の手でお守りしてやる、こう言ったわけでありますから、だから私たちは靖国神社にこだわっておるだけであります。ほかの理由は何にもありません。
 もし今生きている人たちの都合があるというならば、事情があるんだというならば、残された私たちには、それなら死んでいった人たちの約束をもう一回生き返らせてもらってし直してくださいよと言わざるを得ないわけであります。それができないというならば、ぜひやっぱり総理にもお参りしてもらいたいな、そう思っているのが私たちの極めて素朴な心情であります。
 昔話をしてもしようがありませんけれども、父親がなくて戦後本当に我々は食うや食わずで生き抜きました。行きたい学校に満足に行けませんでした。学校に行けた行けなかっただけじゃなくて、ここにおられる方々で覚えておられる方はもうたくさんおられないかもしれないけれども、就職しようとしたら片親の子はだめだといって就職させてくれなかった。
 そんな中で生きてきたわけでありますから、平和が何よりも大事だとも思っておるわけであります。決して、総理に仰々しくお参りしてくださいなどと言っているつもりもありません。通りがかりで手を合わせていただければそれで心が安らぐ、そんな思いでありますことをあえて最後に申し上げたいと思います。
 そして一点、遺骨収集急げという御指示していただいたということでありますので、これは本当に感謝を申し上げます。
 戦後五十五年、まだ国のために散っていった人の遺骨収集する国というのはやっぱり恥ずかしい国家だというふうにも思っております。
 しかも、一点ぜひ総理に承知しておいていただきたいことは、我々がおやじの骨を拾いに行くんです。おやじの骨を野にさらすわけにいかぬから拾いに行くんです。国は三分の一自分の金払えと言うんですね。国のために死んでいった人の骨を拾いに行くのに、しかも、おやじの骨を置いておくわけにいかぬからといって拾いに行けば、その三分の一は自分で持てと言われる国というのは私はないんじゃないかと思います。これは実は実態なのであります。
 どうぞ総理、御承知おきくださいということを申し上げて、私の質問を終わります。

尾辻秀久

サイトマップ利用規約このサイトの利用について

トップへ戻る

後援会事務所
<後援会事務所>
〒890-0064 鹿児島県鹿児島市鴨池新町6-5-603
TEL:099-214-3754 FAX:099-206-2617
Copyright(C) Hidehisa Otsuji All Rights Reserved.