日本国尾辻 秀久|おつじ ひでひさ|
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尾辻秀久

人との付き合いが人生の全てを決める

原田学園ハイテク専門学校四校合同入学式祝辞
二〇一一年四月十三日

 入学おめでとう。お祝いの言葉を述べます。紹介をしていただきましたように前に厚生労働大臣をしたこともありますが、今は参議院の副議長をしている尾辻秀久であります。参議院の副議長がどんな役なのか、少しばかり説明をさせてください。

 副議長になると公邸というところに移ります。国会議員の中で公邸と名の付くところにいるのは、総理大臣とあとは衆議院と参議院の議長と副議長の四人、合わせて五人だけであります。参議院の副議長の公邸は隣に誰が住んでいるかというと、先ほど、大震災で亡くなられた方々に黙祷をささげましたが、その大震災の被災者に対し、お気の毒だからといって百億円ポンと寄付をした孫正義さんであります。
 百億円とひと口で言いますけれども、私も計算してみたのですが、君たちも暇があったら計算してみてください。毎日十万円ずつ使ったら何年で使い切るのかなあと計算したら、なんと三百年近くかかることがわかりました。そんな大金を寄付できる世界的な金持ちが実はお隣さんなのであります。しかも孫さんの家よりも私の公邸のほうが角地をぐるっと占めてますから、もっと良い場所にあると言えるし、孫さんの大邸宅に負けない構えをしておるのであります。誤解の無いようにお話ししますけれど、この公邸、決して私が贅沢をするためにあるものではありません。外国のお客さんをお招きするためにあるのです。

 日本のマナーでは必ずしもそうではないように思いますけれども、国際的なマナーで一番大事なお客さんというのは、我が家にお招きをすることであります。外国からいろんなお客さんがその国を代表して来る。その国を代表して来るお客さんを日本国を代表して私がお招き、お相手をする。そのときに失礼にならないように、やっぱり立派なそれにふさわしい屋敷が必要だということであります。もちろん副議長を辞めたら、また昔のあばら家に移るのであります。今、こんな話をしましたのも、人が言ってくれないときは自分で言わなきゃいけませんから、今日は君たちが思うよりも偉い人がわざわざやって来たのだとわかってもらおうと思って、こんな話をしました。

 そんな立場ですから、この入学式の時期になると日本中のいろんな学校から入学式の案内が来る。その中で今日、君たちの入学式に出て来ましたけれども、二校目なのです。二つ目の学校としてやって来ました。しかも、ここからはきわめて恩着せがましく話をするから、ぜひ聴いてください。
 君達のこの入学式に出るために、私は今朝二時に起きたのです。二時ですよ。ゆうべ寝たのは十二時。二時間しか寝ずに駆け付けて来たのです。六時過ぎの羽田発の一番の飛行機に乗って、溝辺の空港から真っすぐここに来て、終わったらまた真っすぐに溝辺の空港に帰って、東京に戻って行きます。

 今日は、あとであの時、尾辻がそんな役割を演じたのかと言われることになるかなぁと思われるぐらいの用事が東京で待っておりますから、すぐ帰ります。恩着せがましく言います。君達の入学式のために、私は東京・鹿児島を日帰りするのです。ちなみに航空運賃は7万5千円であります。なぜ、なぜここまでこんなに---自分で言いますが----偉い私が無理して君達の入学式にやって来たのか?
 答えはたった一つなのです。原田先生そして原田学園の皆様方に、いっつも誠心誠意でお世話になっている。皆さんの誠心誠意に対しては、私も誠心誠意でお応えをしなければならない。そう思って今日はやって来たのであります。『もしあなたが打算で世の中を生きていこうと思うならば、最高の打算は誠実であるということを覚えておきなさい』と言った人がいる。これ以上の長話はいけませんから、この言葉の解説は避けておきます。

 要するに君たちが今日、お母さんから小遣いが欲しいなぁと思う。その時に、どんなことを言ったら、お母さんが喜んでくれるだろうか? それによって小遣いがもらえるだろうか?などとそんなことを考えちゃあいけない。ただひたすらお母さんに本当の気持ちで、真心で「今日まで育ててくれてありがとう。おかげで今日、入学式でした」、とそう言うことが、最後はやっぱり小遣いがもらえる道につながる。『最高の打算は誠実』と、そう言ってる。ただ今日この手口は使えませんよね。お母さん方が後ろで聞いておられるから。使ったとしても全部ばれているんで無理でしょうが。
 要するにそういうことなんです。何を言っているかというと、原田先生をはじめ原田学園の皆様方の真心に対して、私は真心で応えたい。それは大事なことだと思っておるということを、今日改めて君達の前で話しておきたかったのであります。そして一番大事なのは、こうした人間関係、人と人との付き合いが人生の全てを決める。そう言ってもいい、と私は思っています。

 私も今日あるのは、同級生がいたからです。友人がいたからです。小学校や中学校や高校の同級生が、ことあるごとに助けてくれた。応援をしてくれた。そのおかげで今日(こんにち)があります。君達も素晴らしい原田学園に入学してきた、ということは素晴らしい友人を得るチャンスを得たということであります。どうぞこの学校で、素晴らしい友を、かけがえのない人生の友をつくってください。今日はおめでとう。

尾辻秀久

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